私だからお客様に提供できることって、何だろう?たくさんの情報の中から、好みやニーズにぴったりのものを見つけだすこと?着回しコーディネイトを提案すること?

う~ん、これは近い将来、「AI」に持って行かれる仕事かも。

もしも、誰もが服選びにまつわる煩雑なことから解放されれば、スタイリストの仕事はなくなる?

気になる問題と絡めて私だからできることについて書いてみます。

“みなさんはネットショッピングをしたことはありますか? ある商品を購入すると、さらに別の商品を勧められることがあります。このようなレコメンド(推薦)システムは、闇雲に推薦する商品を選んでいるわけではなく、ユーザの購入履歴や閲覧履歴などを記録しておいて、それらのデータをもとに、ユーザが興味を持つ可能性が高そうな商品を選んで推薦しています。レコメンドにつられてついつい衝動買いをしたことのある人も少なくないのではないでしょうか?

しかしながら、現在のレコメンドシステムにはある根本的な機能が備わっていません。それは「ユーザの好みを把握すること」です。そのため「Aという商品を買った人の多くがBという商品も買っている」という統計データから「Aを好きな人はBも好きだろう」と推測はできても「このユーザはAのような商品は好きだが、Bのような商品は好きではない」という個人の好みは無視されてしまうのです。

レコメンドシステムが個人の好みを理解するためには、コンピュータに「感性」を持たせなくてはなりません。しかしながら、感性をどうやってコンピュータに分からせるのかは大きな問題となっていて、現在、私が最大の研究テーマとして取り組んでいる問題でもあります。

京都産業大学公式サイトより
コンピュータ理工学部 インテリジェントシステム学科 荻野 晃大講師

話題の「AI(人工知能)」は、この「個人の好み」をコンピューターが学習していくという点が、これまでのシステムとの大きな違いといえます。

既に、ファッション×AIのサービスは展開中で、おすすめされた商品を「好き」か「嫌い」か答えることで、お気に入りのコーディネイトを提案してもらえる確率が上がっていくというのが、好評のようです。

“たくさんの情報の中から、その人の好みやニーズに合うものを提案”という点においては、素晴らしいサービスですから、これからもどんどん進化し続けていくでしょう。

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でも、ここで気になることが一つあります。
私がアラフォー以上のお客さまからよく言われる「買いたくないわけじゃないのに、欲しいものが全然売っていない」という言葉。

何でしょう、このギャップは?
一方では「たくさんありすぎて迷うからベストなものを教えて欲しい」状態だというのに。

そもそもモノ自体が20代、30代向けに比べて圧倒的に少ないからでしょうか?

私自身が感じているのは、この年代からは「好き」「嫌い」だけで、選ぶことが厳しくなってくるということ。「好き」でも、「これはないわ」とあきらめる服が多くなっていくんです。
美意識が高い人ほど「好き」だけで着て「イタいオバサンになりたくない」と思っています。
逆に「嫌い」な服の中に、自分を美しく見せてくれるものがあったりして、背に腹は代えられないと、こだわりを捨ててそれを受け入れるか、「好き」を貫くか、悩みます。

経験を積んで、好みがある程度はっきりしていることと、これまでのように自分の感性だけで選べなくなることが、「欲しいのに買えない」現象の大きな原因なんです。

AIはこのジレンマをどう学習して最適な服をおすすめしてくれるのでしょうか?

個人的には、女性の場合①20代~40歳ぐらいまでは色々試す中で、自分の好みを知る、②40代~60歳ぐらいまでは自分のスタイルを作る、③60代~は自分のスタイルを進化させるというのがテーマだと考え、お客様に接しています。この考えからすると、今のところAIは①と親和性が高いといえますね。

よくあなたのターゲットは?と聞かれるのですが、私はスタイル作りをサポートしたいので、②がど真ん中です。
でも、早い人で35歳ぐらいから、自分のスタイルについて意識し始めるので、実際は30代の方の占める割合も多いです。
そして芸能人やクリエイターの方は、20代でも自分のスタイルを打ち出していく必要があるので、その方たちとも仕事をしています。

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長くなりましたが、私が特に力を入れているのは60代~スタイルのあるかっこいい大人を目指して
①好みを知る→②自分スタイルを作る
へシフトチェンジするためのサポートです。
これは、お姫様のように差し出されるものを「好き」か「嫌い」か判断する受け身の立場から自分軸で主体的に選択していく立場に変換することを意味します。
女性が女子ではなく、大人の女性に移行する時期にあたります。それが具体的に何歳かはかなり個人差があるところですが、これは、自分のスタイルを意識し始める時期とかぶっていて、早い人で35歳くらいから、遅い人で40代後半から(見た目が若く見える方は遅い傾向)です。

女は若く可愛いこと、与えられる立場にいることだけが幸せという思い込みがあると、なかなか難しいのですが、一歩踏み出せば、大きく世界観が変わります。めちゃめちゃラクになります。
そして、そのためにツールとして服を使うと、とっても効果的なんです。(心理カウンセラー、キャリアカウンセラー、さらに占い師のプロ教育を受けた私が太鼓判を押します!どう効果的なのかは、『オバ姫様にならない方法』に書きました)

脱オバサン化!「シニア」という呼び方撲滅!
日本に若い世代から羨望されるほど輝いている大人の女性を増やす
これが、私のミッションです。

お姫様の衣装係ではなく、女優を陰で支えるプロデューサーのように、お客様のブレーンの一人として「マイスタイルプロジェクト」の成功を後押しする、それがわたしだからできること=ヒロインスタイリングです。

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